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SHIBAGUCHI
FILM
SONGS
始発駅は知らない
目覚めたらココに
窓のない電車に
終着駅はない
生まれ変われるならカラスがいい
ゴミの日に下りれば食べ物ある
仲間ハズレ鼻つまみ者でいい
翼があるなら飛んでゆける
めぐる ルルル めぐる季節を
感じることさえも赦されないの
カラス
絵空事さ、サンタクロース
ドラえもん居る? 今日も留守
ついに踏めずホームベース
STAP細胞はありまーす
コピペか模写かパクリだまた
百均ショップに山積みの歌
変換キーを叩き出る歌詞が
笑顔か、夢見るか、ありがとうか
黒マジックで 昨日を塗り潰して
黒魔術で 明日を塗り替えて
Oh, あったもンがなーい
舞台は延期、ライブは中止
オリンピックは開催
授業は休止、卒業式ナシ
政治家はパーティー
バンザーイ
ガーデンで映える、バイデ◯
ゼレ○スキー取り残されたん
プッツンプリンやん、プーチ◯
桜前線シュレッダーしたん?
黒マジックで 昨日を塗り潰して
黒魔術で 明日を塗り替えて
Oh, あったもンがなーい
ありゃりゃ
トップのリップにギャップがあって
ラップじゃなくてゲップが出るゼ
シュレッダー
愛したあの人に日々追い立てられて
愛した子も不登校 居場所ドコ?
泣きっ面に蜂となったマドンナたちが
鬼の居ぬ間に抜け出し お茶をする Hey!
血縁がなくて欠損を庇うよ、川のほとり
出る杭と打たれ長い物に巻かれて
ハシゴ外されてばかり、一人芝居
トカゲの尻尾となったサムライたちが
犬も食わぬ帰り道 酌をする Hey!
欠陥が集い欠乏を救うよ、川のほとり
パパとママが羽根虫を怖がるのなぜ?
虫よりも強い僕を叩くのに
してやれることないけど あの子供らが
目覚めたら視界にいることならば Hey!
欠点を集め結晶を作ろう! 川のほとりで
結末も読めぬ傑作ができそう
ドアを開けて!
ほとりのカフェ
アイラブヤトゥモロー
とか苦手むしろ
そのフレーズを聞くと
虫唾が走るの
生まれ変われるならイルカがいい
超音波で意思疎通ができる
悲しむ誰かを癒してみたい
それに
プールでも海でもアイドルでしょ
めくる ルルル めくるページを
どんなに探しても
名前はないのよ
イルカ
あわい 期待 地雷
今現在でイイ
原稿用紙が埋められずに
マズい 眠い ヤバい
バレない努力をしなくちゃね
パパもママもホントは…
見たい 未来 暗い
書き込む文字はない
仮に 夜明けが来たとしても
救いはないのに
生きるの!と躰が手を伸ばし
水たまりを掬って
飲む
泣き 笑い 歌い
ドラゴンを召喚したい
砦を焼き払ってみたい
ボロい世界
孤独ですらもない
それでも
水たまりを掬って…
作文
あの子の木陰になり
日照りから隠したい
そよ風の触る穂の
囁きを聞かせたい
さけてもよけても
どけよと蹴り飛ばされるだけ
逃げても逃げても
鉛の足枷が重くなるだけ
あの子の小雨になり
荒地を湿らせたい
空裂く雷で
悪霊を祓いたい
笑っても黙っても
立たされて鞭打たれるだけ
叫んでも叫んでも
鉛の足枷が重くなるだけ
たとえ
呪われた子だとしても
その子にはあるのだから
誰かに愛されてもいい資格が
鎖を、この鎖を切って
資格
街の明かり全部消えたら
あの月に手が届くかもね
ポケットに放りこんだ途端に
石っころに化けたら持ち帰れっかな
宇宙に置き去られた石はさ
太陽に照らされ月になる
光を知らなければ私も
寂しさなど知らずに漂えたのに
今夜のレ・ミゼラブル
どこで幕を上げるの?
オペラ座? スカラ座?
まさか多摩川の公園とか
昨夜キミが窓から投げた
紙ヒコーキに乗って発とう
月の国へ不時着したら
半分ずっこ、二人で支配しちゃおう
太陽の石
なんで黙ってたの?
今日あなたが生まれたってこと
ねぇ
なんで泣いてるの?
味方ならいるよ 他人だけど
隣に座るよ
わたし、3月11日
そこにいたの 何もできずに
ロウソクの火が消える刹那に
もう一度生まれ落ちて騙されたいな
映画というウソじゃ
世界を救えやしないけれど
でもなんで泣いてるの?
劇場の闇に投影する
一筋の光に誓うよ
あなたの目尻越えて
頬を伝うものがホントと
サヨナラって立ち去らないでよ
じゃ明日、と約束して扉を出てよ
ロウソクの火が消える刹那に
もう一度生まれ落ちて騙されたいな
ウソトホント