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SHIBAGUCHI
FILM
Production Note
ただ作るだけではなく映画館での公開を目指して作り上げる。
映画の聖地巡りで長府を訪ねる人が現れるような作品になればと思う。
(クランクイン前の議事録より)
Story
中学生のアイは両親の支配下に置かれ出口のない毎日を送っていた。
そんなある日、タマ川の通学路でユウと出会う。
アイはユウの朗らかな笑顔に、ユウはアイの寂しげな瞳に惹かれて友情を温め合うようになる。
Director
監督・脚本・編集
柴口 勲
1967年生まれ、山口県下関市出身。
42歳から映像制作を始めたサラリーマン。下関市芸術文化振興奨励賞。
過去作に「月日貝」(金子みすゞショートムービーコンテスト グランプリ)、
「ひこうき雲」(PFFアワード 福岡賞、新人監督映画祭 短編グランプリ)、
「隣人のゆくえ」(各地の映画祭で受賞後、劇場公開)、他。
東京の多摩川のほとりにある「楽ちん堂」。そこはカフェでありながらも、事情のある子供たちを預かるフリースクールのような空間になっています。その様子を垣間見るうちに私はこの空間を届けたいと思いました。イジメや虐待が子供たちの命をおびやかしているとき、もしもその子の近くに楽ちん堂があったら?…救える命があったかもしれない。と思い立ち2年前に自主映画『ウソトホント』制作を進めましたが、非常事態宣言が発令され上京は叶いませんでした。
2年の歳月が流れ、私はこの物語の設定を東京から下関に書き直して挑戦したいと思うに至りました。
仮に本作が虐待に触れるとして、私はそこをただひたすら重く受け止める映画を作りたくはありません。ミュージカルの魔法を借りるつもりでいます。とはいえガチガチのミュージカルにはなりません。セリフと歌があるなら、その二つの間にある言語を捕まえて試したいのです。
『ウソトホント』はこの国に巣食う子供達の問題、家族と他人の関わりを内在したオリジナルストーリーとなり、歌って♪ちょっぴり踊る映画です。
(キャスト、スタッフ募集時の監督コメントより)